Thursday, January 17, 2013

Resilient Dynamism 弾力ある活力


紙面の新聞をやめてほぼ3年になります。
ウェブの新聞を購読し出して、ゴミの収集が長崎市内より少ない
西彼杵郡に住んでいる私には大変助かっている次第です。

先日家の時計の電池がなくなり近くのコンビニに行って
ついでに久しぶりに日経新聞を買ってみました(14日付)。

そこに世界経済フォーラムの創始者である
Klaus Schwab氏の話がありました。

「技術的な革新が雇用を生まなくなってきた。今後はこうしたことが
教育や医療、運輸などの分野でも起きる。
政府が無理をしてつくった仕事は解決策にならない。
一人ひとりが自ら仕事を生み出し、自覚できるように教育する制度が必要だ」

「世界が進化する過程にはリスクもあればチャンスもある。起業家にとって、
今ほど機会に恵まれた時代はないだろう」

Schwab氏の言葉に「そうだそうだ」とうなずきます。

技術が進んだおかげで、
末端の単純作業をやる者とトップの経営陣の必要性は高まるだろうけど、
その間の中途半端な知識や技術を持った者はいろんな形で
淘汰されるだろうということです。

だから1人ひとりが自ら能動的にそして想像力を持って
考え判断し行動する力が必要になります。

従来型の、少数の指導者の指示に従っていれば
そこそこの生活ができ、普通の人生が送れるという
保証がなくなる可能性は大変大きくなるでしょう。

そのため、組織に従順で親や上司から見たら
優等生である人材よりも、
より独創的で変化にうまく順応できる自立した人材の教育・育成が
これからますます保守的な日本にも必要となってくるでしょう。

そしてそういう人材は、グローバルな世界ではすでに常識であるということです。

親や教育者、政策を作る役所の人たち、つまり社会の大人たちが
早くこのことに認識を深め、次世代を担う小さな人たちを
うまくリードしていき、精神的に自立した活力ある若者を育成・教育し
彼らの未来をより豊かなものに導いてほしいと願います。

ところで、マスコミで毎年耳にするこのダボス会議(The World Economic Forum)は
実業家で大学教授Schwab氏の提唱で1971年より始まったそうです。

今年の会議のテーマはResilient Dynamism
日経の訳は「弾力ある活力」

(resilientは私の好きな言葉で、バネ等の弾力の意味で、
いろんなことに耐え、再生する力を表します。
東北大地震のときによく海外のメディアで使用されました)