Monday, October 25, 2010

Far East Movement


今週のBillboard とiTunesのトップを飾ったのはFar East MovementというグループのLike a G6という曲。

初めて聞いた名前ですが、そのオリエンタルな名前から調べてみると、やはりLA出身のオリエンタル(と東洋人のことを言います)のグループでした。一応popにカテゴライズされていますが、正確には an electro hop and electronic dance rapというカテゴリーのようです。最近よくあるエレクトリックな感じの曲です。その中心人物がKev Nish (Keven Nishihara)という中国人と日本人の両親を持つ日系の子で、韓国系アメリカ人の子たちと高校時代からグループを組んでやっていたようです。情報によると、2003年にLAのKoreatown(韓国人街)でMovementalityというイベントを主催し、そのときに集まったお金を全部麻薬のリハビリセンターに寄付したそうです。

この曲の歌詞の"fly like a G6"という意味は↓

The term "fly" according to the Urban Dictionary suggests it's a slang term for something that is "cool" and "in style."
The lyric "fly like a G6" probably refers to someone/something being as cool or in style as the Gulfstream G650 model which is currently the largest and most expensive private aircraft developed by the company. The aircraft itself is seen as a status symbol for people who are rich and powerful who can afford such expensive and luxurious items.
(from answer.com)

要約すると、Urban Dictionaryによると"fly"という言葉はスラングで「かっこいい」という意味である。
"fly like a G6"という歌詞はおそらくガルフストリーム社製の現在最も大きく高いプライベートジェット機Gulfstream G650型のように粋で格好いいものを指す。この飛行機自体が、これだけ高価で豪華なものを買える富と力がある者のステイタスシンボルだとみなされている。

そういえば、9月に大学生の息子が帰省した際に、車の中で自分のiPhoneの音楽を聞いていて私や彼に、"What do you mean by 'fly like a G6'?"(これどういう意味?)と聞いたことを思い出しました。私はもちろんそのときはGulfstream G650もそれが「かっこいい」という意味なども知らず、「6カ国首脳会議のサミットのことじゃない?」などとトンチンカンな答えをしたようです。あの時の曲がこれだったんだと今頃納得。子供って本当に旬な情報には早いですね。

ラテン系の人たちはiTunesのトップを飾ったことがあったような気がしますが、オリエンタルがトップを飾ったのは初めてじゃないかと思います。アメリカには本当にいろいろな国の人が住んでいて、その2世3世の世代になり移民してきた親や、そのまた親たちと確実に異なる独自のコスモポリタンな文化が熟してきているんだなあと実感しました。