Sunday, June 1, 2014

多文化間精神医学会に参加して Attending a psychiatric conference


先週土曜日は

多文化間精神医学会のシンポジウムに参加させていただき、

メディカルプロフェッショナルの前で

「女性が考える多文化共生社会とこころ」というテーマのもと

私の個人的な体験と意見を語る機会を与えていただきました。

場所は長崎大学医学部のなんと「ボードインホール」。


ボードインと言えば、「幕末・明治の古写真」の英語翻訳依頼お世話になっている

長崎大学図書館から依頼され、

ボードイン写真集の全翻訳(http://oldphoto.lb.nagasaki-u.ac.jp/bauduins/

および、オランダからボードイン医師の子孫ファン・フーフェン夫人が来崎した際の

古写真シンポジウムの通訳も担当し、縁があるお方です。


シンポジウムの座長を務められたのは、東京で働く女性のための

「ワーキングミューズプロジェクト」を主催なさっている佐藤陽子さん。

とても知的でチャーミング、それに暖かい方でした。

彼女自身いろんな異文化を体験されていて

そこで経験したことが今のご本人の活動につながっているようです。

男性中心の日本社会で思うような人生を送ることが難しい立場にある女性に

育児や介護をしながら自分らしく生きることができる社会の実現に向けての

ネットワークを作り活躍しておられます。

本当にすばらしいですね!


この学会で参加した「ろうあ被爆者の証言」。

友人が壇上の人が話しているのを筆記するという作業をしていることを知り、

普段は気づくこともなかった「聞いたことをきれいにまとめて書く」という

ろうあ者に関わる方達の大変なお仕事の一端を見せていただきました。

また、原爆落下中心地近くで生まれ育った私には

このろうあ者の被爆証言はとても心を打たれるものでした。

もっと多くの人に聞いてもらいたいと思います。

そして、なんと壇上で手話通訳されていた方が

エスタミネーの生徒さんのお母さんでした!!



今回シンポジウムに参加する機会を与えてくださったバーニック夫妻

本当にありがとうございました。